都市型資源である使用済み割り箸をリサイクルしたオフィス家具の取り組み

  • 回収
  • 再資源化

カナダの企業であるChopValue Manufacturing Japan株式会社と、使用済み割り箸をリサイクルした内装材を用いたオフィス家具の開発・検証を開始しました。オフィスから排出される資源を同じオフィスで再利用することによって、持続・拡大可能なサーキュラーエコノミー(循環型経済)のシンボルとなる商品を提供することを目指しています。

チョップバリューの内装材を天板に用いて、コクヨの家具の構造を使用したテーブル。

ChopValue Manufacturing Japanは、使用済みの割り箸をリサイクルし、独自の技術により高品質な板状の素材に加工して家具や内装材を製造する循環型ビジネスモデルを展開し、2024年11月より川崎市内に同社の日本初の工場を稼働させています。そこで作られる内装材にコクヨのオフィス家具の構造を組み合わせ、第一弾としてテーブルを試作。今後、オフィス家具商品として必要な機能や品質、製造方法などの検証や実験を行う予定です。両社の技術と知見により、自然由来の素材を生かした美しい質感と品質の両立を目指します。

六角形の回収ボックスに割り箸を投入する様子。回収ボックス自体がチョップバリューの内装材でできている。

今回の取り組みにあたり、コクヨの働き方の実験場である「THE CAMPUS」では、使用済み割り箸が施設内でどの程度破棄されているかの計測を行いました。2025年3月の実験では、1日あたり約260本が破棄されており、約30日間で天板1枚分に相当する量であることが確認できました。
自社オフィスで排出される使用済み割り箸を実際に回収し、オフィスでの資源循環の実例を示すことで、自社社員を中心に環境意識の啓発と行動変容の促進を図っています。

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