ご挨拶

コクヨは
「好奇心屋さん」になります

コクヨは1905年、大阪で小さな帳簿の表紙屋として創業しました。以来100年以上にわたり、文具やオフィス家具の開発、オフィス空間の設計など、「働く」「学ぶ」「暮らす」を支えるモノやサービスをつくり続けてきました。

その長い歴史の中で、世の中の価値観も大きく変化してきました。私たちもまた、「このままでいいのか?」という問いを自らに投げかけながら、企業としての在り方を見つめ直してきました。

そうして辿り着いたのが、「一人ひとりが自分らしく輝き、互いに認め合い、協力し合える社会」――すなわち「自律協働社会」という、未来のありたい社会像です。私たちは、お客様の心を動かすような「体験価値」を届けることで、「自律協働社会」の実現を目指しています。

しかし、「資本主義の限界」や「分断する国際社会」を目の当たりにして、この「個人の自律」と「集団での協働」は相反するもの、と世界中が難しい局面を迎えています。私たちは企業活動、事業活動を通して、何とかこれを打破することに少しでも貢献したい、という強い想いがこみあげています。

そこで創業120周年の節目に、この想いをあらためて言葉にしたのが、コーポレートメッセージ「好奇心を人生に」です。

新しいことを知りたい。やってみたい。そんな「好奇心」は、人生を豊かにすると信じています。コクヨは、一人ひとりの前向きな気持ちに寄り添い、その背中を押す存在でありたいと願っています。

この想いをかたちにしていくのは、社員一人ひとりの挑戦です。だからこそ私は、「世界一風通しの良い会社」を本気で目指しています。社員同士の信頼と対話があふれた環境には、自然と創造性が生まれます。その創造性こそが新たな価値を生み、企業の成長や社会への貢献にもつながっていくと信じています。

これからも私たちは、時代の変化を恐れず、世の中の「好奇心」を盛り上げ続けます。ぜひ、今後のコクヨにご期待ください。

代表執行役社長黒田 英邦