結の森・yuimori
森林を守り、未来につなぐ
国産木材を活かした家具づくり
概要
コクヨは森林資源を活用して成長してきた企業です。だからこそ、資源が生まれる環境を守るべく、2006年に高知県の四万十町森林組合とともに「結の森」プロジェクトをスタートしました。適正な間伐や環境のモニタリング調査などの活動を通じて、CO2の吸収や生態系の維持、水源涵養といった森林本来の機能をよみがえらせる活動を継続しています。2022年には、これらの森林から生まれる国産木材を活用した家具ブランド「yuimori」をスタート。2023年「エコプロアワード」優秀賞を受賞しています。
日本は国土の7割が森林であり、その4割が人工林です。人工林は手入れが必要ですが、大量に輸入される外国産木材に圧され国産の木材使用が減少し、森林が荒廃してしまう悪循環が起きています。「間伐」は、重なっている木を選別して伐採し隙間を確保することで、人工林を自然のバランスに近づける重要な作業です。また、コクヨでは間伐の効果を検証するため、高知県立四万十高校や高知県、四万十町の皆さんと協力し、定期的にモニタリング調査を行っています。
15年の森林保全活動を経て、荒廃していた森が徐々に健全な姿になりつつある一方で、身近な製品の中で国産木材の活用が進まず輸入木材に頼っているという状況がありました。この状況を課題と捉え、森林のあるべき姿を保ち続けるために、育成・間伐された木材をできる限り無駄なく活用していく活動のひとつとして、家具ブランド「yuimori」ができました。オフィス空間への提案にも本製品を取り入れ、オフィスにとって国産木材が当たり前に使われる素材になることを目指しています。
特徴
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森林保全と地域活性化を両立
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間伐で健全な森林を保ち、その間伐材を家具づくりに活かす
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間伐材を人々にとって身近なものに