誰もが
商品企画を。
Bサプライ商品企画室大枝 柊斗

商品企画の知見をオープン化
カウネットデータの活用が掲げる、 2つのミッション


私が担当しているのは、カウネットの購買データやAIを活用し、定量的根拠に基づいた効率的かつ実効性の高い商品企画を推進することです。我々には二つの大きなミッションがあります。一つは、「データ活用によるコクヨのマーケティングエンジンになっていくこと」。もう一つは、「商品企画のプロセスを可視化し、より良くしていくこと」です。
この二つのミッションのもと、データ活用と商品企画プロセスの見直しを行いながら、商品を世に送り出しています。カウネットのようなEコマースデータは、お客様のあらゆる情報を把握できるのが大きな魅力。以前担当していた部署では、誰が買ったかまでは分からないPOS (Point of Sale)データを見ていましたが、カウネットのデータであれば「どういった属性の人が、何を買っているか」まで分かる。より詳細な分析ができることに、とても可能性を感じています。
数値と経験から生まれる オリジナリティ


データ活用の大きな目的は、「商品企画のスピードアップ」と「ヒット率の向上」です。カウネットの膨大なデータがあるおかげで、従来、時間と費用がかかっていたユーザー調査を行う代わりに、購買データからお客様のニーズを読み解くことができるようになりました。特にスピード面での成果は目に見えて感じています。
データを見る際には、闇雲に見るのではなく、「何を検証したいのか」という仮説を立てることを心がけています。そして、自分の感覚とデータに現れる傾向との照らし合わせをします。この違いから新たな発見が生まれることが多く、新たな疑問が生まれるかどうかを重要視しています。「KOKUYO HibiFull」のパッケージ決定では、従来感覚に頼りがちだったプロセスを、パッケージ評価AIを活用して定量化。最終決定はあくまでも人間の議論と判断によって行われましたが、その過程でデータに基づいた意思決定の有用性を強く実感しました。
データ活用が広げる、 コクヨのものづくりの可能性


今後、時代が変化していく中で、コクヨがお客様に支持され続けるためには「新しい選択肢」を持つことが重要だと考えており、データ活用はそのための「新しいチャレンジ」です。私たちの活動が、生活用品などの新規領域の立ち上げや、商品企画プロセスの「勝ちパターン」確立につながれば、それはグループ全体の強みになるとじています。
ノウハウが、GST事業部やGWP事業部にも浸透していけば、「コクヨはデータ活用による商品企画や開発をする会社」という、外部からのイメージ変革をもたらすことができると期待しています。「データドリブンな商品企画者と言えば?」というクエスチョンが出たときに、自分の名前が挙がるようになりたいですね。