働き方を変える、
人の力を合わせた
ロジスティクス戦略室塚田 日南子

物流のイメージを変革する
最新鋭の自動化物流センターの 開設を準備中


普段の業務としては、主に物流の企画に携わっています。具体的には、新しいセンターをどうしていくか、配送ネットワーク最適化、生産性向上のための企画、それから物流データの可視化なども行っています。中でも、特に大きなウェイトを占めているのは、仙台センターの立ち上げと配送ネットワーク最適化業務です。
コクヨグループのビジネスサプライ事業の物流で、現在、機械化が進んでいる大きな事例としては、福岡のAMR(自律走行搬送ロボット)があります。そして、新しく建設中の仙台センターでは、まさに機械化を導入して物流DXを進めていく予定です。仙台センターは、2026年10月の稼動を目指して、今、準備を進めている段階です。
お客様のことを第一に考え、 運用を最適化


仙台センターの立ち上げでは、物流DXの観点から「働きやすい環境作り」を非常に意識して計画を進めています。現状の倉庫では手作業が多かったり、あちこち歩き回る必要があったりする部分を機械化によって削減し、多様な人が働きやすい環境を実現したいというのが大きな方針です。
お客様の要望に細やかに応えてきたコクヨらしさを踏まえ、全ての作業を機械化するのではなく、お客様のニーズを叶えることを最優先に、作業効率化を進めています。大事にしているのは、「コクヨの物流の運用に合っているかどうか」、「多様な人が作業しやすい環境になっているか」、そして「地域に開かれたセンターにできるか」ということ。地域の皆さんやお客様の見学動線を意識しながら計画を練ることで、安心感に繋げたいという思いがあります。
理想の物流を、 着実な一歩から積み上げる




これまでの具体的な成果としては、福岡のAMRを導入したことで、ピッキングにかかる歩行が約60%削減されたという実績があります。福岡のAMRで培った自動化の経験を活かして、仙台センターでは保管能力と生産性に優れた最新の自動化設備の導入を検討し、既存センターよりも生産性を140%まで向上することを目指した設計を進めています。
現状、コクヨの物流に足りていないと感じる点としては、物流現場とビジネスサプライという事業側の連携です。事業部側の戦略と物流現場側の戦略が同じ方向を向いて進んでいくことが今後必要だと感じています。コクヨグループ全体として、物流が2030年に向けて目指しているのは、事業成長をもっと牽引できるような存在になっていくことです。物流は日本の経済を支えるとても大きなお仕事ですから。