ママの働き方最前線!フレキシブルな3人のスタイル

働き方や暮らし方の参考になるような、コクヨの社員や取り組みを紹介する「WORK&LIFE sample」。今回は、コクヨでバリバリ働くママ3人に、働き方の工夫や社内制度の活用術を伺います。

  • photo: Go Kakizaki
  • edit: Wakana Yamazaki
  • interview & text: Miho Oashi

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Profile

南井 厚美

コクヨ株式会社
グローバルエンタープライズ本部 取締役室

2010年入社。取締役会及び指名委員会、報酬委員会の企画・運営を担当。子どもは、長女(8歳)、次女(4歳)、長男(3歳)の3人。現在は時短勤務で、週1〜2回出社。

川嶋 彩夏

コクヨ株式会社
グローバルワークプレイス事業本部 ものづくり戦略本部 顧客コミュニケーション企画部

2015年入社。Webサイト制作やマーケティングオートメーションツールを活用したデジタルマーケティングを担当。4歳の娘がいるママ。フルタイムで、在宅がメイン。

吉村 彩

株式会社カウネット
CXデザイン本部 CX戦略部

2014年入社。お客様満足度向上のためのリサーチや改善提案を行う。6歳の娘が1人。フルタイム勤務で、週1〜2回出社。月1〜2回の出張あり。

子育てと仕事、どちらも全力投球

Q仕事内容について教えてください。

南井

私は取締役室で日経周りの指名委員会や報酬委員会の運営をしています。2年前に会社の方針が大きく変わり、その際に運営方法が大幅に変更になった関係で決議の仕組みなど軌道に乗せるため奮闘しています。いろいろな経営者の議論を見るのは勉強にもなりますし、面白いです。ある意味コクヨの裏側的な部分も垣間見られるので、それに伴い悩みも深くなるんですが、やりがいはあります。

川嶋

私はグローバルワークプレイス(以下GWP)事業部でコクヨのファニチャー領域のWebサイトをつくったり、マーケティングオートメーションツールを使って、訪問者のデータを取ったり、分析したりしています。例えばウェビナーの申込者のデータを蓄積するなど、どんな観点から活かせるデータを取るか、というところも大事なポイントです。もともとデジタルに詳しかったわけではないので、苦労しながらやっているのですが、どうすればお客様に伝わりやすいか考えながら仕事をするのは面白いですよ。

吉村

カウネットで2023年に新しく立ち上がった、お客さま満足度を向上させるための部署にいます。お客様がWebやカタログで商品を選ばれるところから、実際に職場に荷物が届き、さらにアフターサービスまで、さまざまな分野に携わっています。また、年間30万件ほどあるコールセンターへの問い合わせやアンケートから、お客様は何に困っているのか分析して、改善すべきポイントを社内に提案しています。分野を横断して進められることがこの仕事の醍醐味だと思いますが、扱う範囲があまりに広くて、たまにクラクラします(笑)。

朝と夜はやっぱり大変? 子どもの就寝後が仕事チャンス

Q1日の中で、特に大変な時間帯はありますか?

南井

うちは朝が本当に大変です。夫も子どもも朝に弱くて、全然起きてこない。朝の機嫌次第で「学校行きたくない」と始まるんですが、そういう日に限って私の出社日だったりして。早く出社したいのに、まずは保育園に下の2人を送って、それから小学校に送って……とやっていると、どんどん出社が遅れてしまうことが悩みです。

川嶋

私は世間一般のワーキングマザーに比べたら、あまり大変じゃないほうなのかもしれませんが、仕事が立て込んでいる時は苦労します。子どものお迎えから就寝までは一旦仕事から離れなくてはならず、子どもが寝た22時過ぎに仕事に戻るのですが、気合を入れないとなかなか難しいです。夫も子どもも寝たあと、1人で声を出して喝を入れることもあります(笑)。

吉村

朝は食べるものが決まっているので案外ラクです。パンにマヨネーズとチーズを乗せて焼いたものと、何かしらのフルーツを食べています。夫も在宅なので、私が朝起きられなかったら、子どもにご飯を食べさせて、保育園に送ってくれます(笑)。夜のほうが大変ですね。日中はミーティングばかりで作業をする時間がなく、夜に残業することもあるのですが、子どもが起きている間は集中するのが難しいです。ただ最近、ついに1人で寝てくれるようになったんです! だいぶ楽ちんモードに入ったと思います。

ゴールデンウィークに家族で大阪万博へ(南井)

保育園行事でお面を制作。リボンがかわいい(川嶋)

展覧会を観た後、芦屋の河川敷でお花見(吉村)

誰もがキャリアを諦めることのない制度が充実

Q仕事と子育てを両立するために、利用している制度はありますか?

南井

政府主導の助成制度である「こども家庭庁ベビーシッター券」を活用しています。子ども1人に対して1日4,400円(2,200円×2枚)までの助成が受けられるので、夜、私が残業等で遅くなり、夫も仕事で手が離せない場合などに利用していますね。

川嶋

どんなふうに使っていますか?

南井

夫が在宅ワークしているなか、シッターさんに夕食と子どもの相手をお願いしています。保育園から帰ってくる18時から20時くらいまで、2時間ほど来てもらうことが多いですね。

吉村

知らなかったです。使ってみます! 弊社の「スーパーフレックス制度」はすごくいい制度だなと改めて思います。コアタイムがないので、朝5時から夜22時の間で柔軟に働くことができて1日6回まで中抜けもできますよね。

川嶋

便利ですよね。

吉村

子どもの学校行事とかって、めっちゃ変な時間に入るんですよ。11時10分に来てくださいとか。かといって、そのためだけに朝から待っているのももったいない。そういう時に中抜けできるのがすごくありがたいですよね。

南井

最近、育児で業務を中抜けした分を22時以降に補うときのルールが整備されたことも良かったなと思います。
子どもが寝た後に急ぎの業務だけ対応したい時は、ガイドラインに沿って対応できますよね。

川嶋

私は育休から復帰する際に、時短の方法を細やかに選べるのがうれしかったです。1ヵ月単位で変更できて、2週間前に申請すればいいので助かりました。最初は6時間から始めて、7時間、8時間と増やしていきました。

吉村

夏休みに子どもをオフィスに連れてこられる取り組みもいいですよね。私は大阪オフィス勤務ですが、今年は東京だけでなく大阪でも実施されました。フロアが学童のようになるのですが、同じ境遇のママと子どもがいるので、どうしても打ち合わせがあって抜けないといけない時は、ちょっと見ていてもらうようお願いしたり。その分、こっちもできることをして。ご近所さんルールみたいな感じですよね。

南井

コクヨに限らずですが、国の制度改正によって、子どもの入学式・卒業式や学級閉鎖時に取得できる休暇が増えたみたいですね。(「子の看護等休暇」)コクヨの場合は小6までが対象の有給扱い(※法定では小3まで/給与は無給の場合もある)、子ども1人につき5日まで取れるから、積極的に利用したほうがいい制度だなと思います。

「新しい働き方」が人と会社の未来をつくる

Qコクヨの働きやすさはどんなところですか?

吉村

自由度が高いことだと思います。事前申請が必要だったりすると、面倒くさい……となっちゃいますが、「今日2時間抜けます!」と伝えても、会社の理解があるところがいいです。その分もちろん仕事も真剣にしなきゃいけませんが。

川嶋

パパも「子どもが熱出したから休みます」とか「ご飯つくらないといけないから抜けます」とか、普通に言えるところ。とくに30代以下の世代は抵抗感なくパパが子どものために休んだり、中抜けしているなと感じます。私の夫もコクヨの営業マンですが、新しい働き方を実践していることが、会社にとっての価値にもなると感じます。GWP事業部は、働き方のコンサルティングをお客様に提供している側面もあるので、自らそのロールモデルになるという観点でも大切なことですよね。

南井

女性の管理職も増えてきましたよね。課長クラスにも女性が一気に増えました。

Q今後の目標を教えてください。

吉村

コクヨの制度に「20%チャレンジ」というものがあるのですが、これはいわゆる社内複業制度で、自分がやってみたいと思った事業やプロジェクトに就業時間の20%を使えるというもの。私は好奇心旺盛なタイプなので、積極的に活用させてもらっています。今は「学び」に関する新規事業を立ち上げる部署に関わっています。同じ会社でも全く異なる分野で働けるのが面白いですね。今後もこうした制度を活用しながら、好奇心の赴くままに多様なチャレンジを続けていきたいと思います。娘にも「ママってカッコいい!」と思ってもらえるような、そんな働き方を目指していきたいです。

南井

コーポレート系の仕事をするなかで、いろいろな課題を聞いていると、どうにか貢献したいなと思います。社員の皆さんがチャレンジできる土台をつくっていくこともコーポレートの仕事。仕事も家庭もどっちも大事にしたいです。

川嶋

仕事も家庭も、頑張りたいと思った時に、いつでも頑張れる環境を整えておきたいなと思っています。どちらかを完全に離してしまうと、同じ場所に戻るのは難しいので、家庭も仕事もバランスよくやっていけたらなと思います。

次回は「働くパパ編」を公開予定!

コクヨには、仕事と子育てを上手に両立する「ワーキングファザー」もたくさんいます。日々の働き方、暮らし方の工夫とは。インタビューでそのリアルに迫ります。