CEOメッセージ
コクヨは2021年、2030年に向けた長期ビジョン「CCC2030」を策定いたしました。不確実性に満ちた未来においても、持続的に価値を創出できる企業であるために、私たちは、目指すべき社会像から逆算するバックキャストの視点を持って、新しい挑戦へと踏み出しました。そのビジョンの中心に据えたのが「自律協働社会」です。
「自律協働社会」とは、多様性が尊重される環境の中で、一人ひとりが自律性を発揮し自由な発想を持ち寄り、豊かな未来を協力しながら作り上げていく社会です。多様な視点を持つ個人が、これまでの枠を超えて出会い、相互に刺激し合いながら創造性を高めていく。その連鎖こそが、山積する社会課題を解決し、地球、社会、そして人々が共にWell-beingである未来を実現すると信じています。
創業120周年を迎えた2025年、私たちは新たなコーポレートメッセージ「好奇心を人生に」を発表しました。長い歴史の中で、私たちが幾度も立ち会ってきたのは、お客様の中に「もっとやってみたい」という感情が芽生える瞬間でした。その感情の源泉である“好奇心”は、競争をあおるものではなく、他者へのリスペクトや協働を生み、分断が広がる現代社会において人と人を再び結び直す力になります。この好奇心を生み出すことは、コクヨが目指す「自律協働社会」を実現するエンジンになると考えています。
私たちはこれまで、圧倒的な顧客起点で「少し先のワクワクする未来」を提案し、ライブオフィスや直営店、Webコミュニティなどを通じて、お客様と共に新たな体験価値を生む「ワクワク価値創出サイクル」を強みとしてまいりました。現在は、2030年のビジョン達成に向けた第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」を推進しています。サステナビリティの取り組みにおいても培ってきた強みに各事業のナレッジを掛け合わせることで、これまで以上に一体となって事業間シナジーを生み出していく決意です。
事業活動を通じてマテリアリティ(重点課題)を解決し、創出すべきインパクト(社会価値)である「自律協働社会」を具現化することこそが、コクヨの使命であると考えています。全従業員がこの志を共にし、価値創造に取り組むことで、社会価値と経済価値の循環を加速させ、企業価値の向上へとつなげてまいります。
社会課題が複雑化する今、望ましい未来を切り拓く力は、人々の前向きで賢明な「働く」「学ぶ・暮らす」という営みの中にこそあるのではないでしょうか。私たちは「働く」「学ぶ・暮らす」の領域で豊かな生き方を創造する企業として、一人ひとりの好奇心を信じ、皆様と共に持続可能な未来を築いてまいります。
取締役 代表執行役社長黒田 英邦
