コクヨのイスの多彩な機能で、座り仕事のあるある悩みをサポート
仕事中に使っているイスは、あなたの姿勢を正しく支えてくれていますか? 今回は姿勢をサポートしてくれるイスの機能やコクヨのこだわりを、開発者の青山友海さんにインタビュー。おすすめのチェアーとともに紹介します。
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Profile
青山友海さん
グローバルワークプレイス事業本部 ものづくり開発本部 シーティング開発部
快適に座るための基本機能3選
骨盤が前に滑ると、頭が前に出たり反り腰になったりして、身体に負担がかかります。骨盤を支え、安定した姿勢の保持に役立つのがコクヨ独自の座面の機能“ポスチャーサポートシート”です。
「“ポスチャーサポートシート”は、2層構造の座面で骨盤を支える、コクヨのイスの定番機能です。分厚いクッション面に使われているのは、お尻の形にフィットする形状で成型したモールドウレタン。精密な形をつくりやすいうえ、耐久性や弾力性が高いのが特徴です。長く使っていてもへたりにくく、骨盤が滑らないようにしっかりとホールドしてくれます」(青山さん)
一人ひとりの体格や体型に寄り添う機能
1、自動で座面を傾ける「座面チルト機構」
体重移動を感知して、座面が自動で前傾します。タイピング中に前のめりになっても背骨のS字形状が保ちやすく、ほどよい体圧分散によってお尻や太もも裏の圧迫を軽減する機能です。
2、背もたれを倒しやすくする「反力調節」
体重や筋力に合わせて、リクライニング時の反発が自動で調節される機能。座る人の動きに応じて、ほどよい固さに切り替わります。座面の下に、5段階で強度を調節できる操作バーを搭載しているチェアーもあります。
「座面チルト機構と反力調節は、いずれも座る人の体重や動きを自動で感知して、よりよい姿勢を保つお手伝いをしてくれる機能です。座面チルトやリクライニングの感度が一律になっていると、体重の重い方はちょっと動くだけで座面が傾きすぎてしまうし、体重の軽い方は自分の重みだけでは背もたれが倒せない……といった困りごとが出てきます。それぞれの体重や力に合わせることで、ちょっとした前傾姿勢や作業中の伸びにもうまく寄り添えるんです」(青山さん)
長時間座りっぱなしになってしまいがちな人は、この5機能をチェック
背骨のS字形状が崩れた姿勢で長く座っていると、身体に余計な力がかかり、腰痛の原因のひとつになってしまいます。そこで役立つのが、腰を押し出して背骨のラインを整えてくれる「ランバーサポート」です。
「日ごろから腰にクッションを当てて座っている人は、まさにランバーサポートが必要な人。背もたれの張り出しによって自然に腰のあたりを支え、クッションの代わりを果たすのがランバーサポートなんです。メッシュタイプの『ミトラ2』は、パッドの位置を上下・内外で調節できるため、身体に合わせて一番いい場所にサポートが得られます」(青山さん)
ノートパソコンを使う時間が長い人には、「デュオラ2」に搭載されている「ペルビックアジャストサポート」機能がおすすめ。背もたれの位置をうしろ・中央・前の3ポジションで切り替えられるため、前に動かせば、より前傾の姿勢も支えてもらえます。
「ノートパソコンでの作業は、デスクトップでモニターを見るよりも前かがみになりがちです。そんな姿勢で働く人が増えたことを受け、これまでよりも前傾にできるポジションを2024年発売の『デュオラ2』に追加しました」(青山さん)
【お尻や足】体圧分散で疲れを軽減
長く座っているときにお尻やもも裏が痛くなるのは、部分的に圧力がかかりすぎているから。イスとの接触面積をできるだけ広くし、体重が均等にかかるようにするのが、痛みを防ぐポイントです。「座面奥行調整」機能なら、座面をベストな位置に動かせます。
「背中を背もたれに軽く預けて座ったとき、座面の先端が膝の裏に軽く当たるのが適切な位置。それが、座面と背もたれに体重を分散できる姿勢です。座面が太ももの途中で終わってしまうような体格の大きい方は、座面を少し前に出すといいでしょう。試したことのない方には、ぜひ一度使ってみていただきたい機能です」(青山さん)
【肩】肘を支え、肩の負担を減らす
一般的に、両腕の重さは体重の約16%。腕を乗せる場所がないと、その負担がすべて肩にかかります。前後に大きくスライドする「2wayモーションアーム」なら、さまざまな姿勢で腕をしっかり支えてくれるため、肩がぐっと楽になるでしょう。
「『デュオラ2』のアームレストは上下左右にスライドして位置を決められるため、体格や作業に合わせて、しっかり肘を乗せられるポジションに調節できます。アームレストの向きを八の字にすると、小柄な人も脇を開かず、無理なく腕を預けられます」(青山さん)
立ち座りの多い人は、この3ポイントをチェック
打ち合わせとデスクワークの行き来や細切れの作業、在宅ワークなどで立ったり座ったりしながら働く人も多いのではないでしょうか。コクヨならではの基本機能を備えつつ、オフィスのオープンスペースや自宅のリビングなどでも使いやすいチェアーのポイントを紹介します。
【フットワーク】立ち上がりや移動がしやすい
立ち座りが多い人は、座ったときのフィット感だけでなく、移動のしやすさも気にしたいところ。立ち上がる邪魔にならない円形の座面や、出入りしやすい小ぶりなアームレストがおすすめです。
「アームレストは腕を預けるほか、イスを端に寄せたり、別の部屋に移動したりする場面で、イスをつかむ部位としても重宝します。『パロ』は、コンパクトながらほどよいアームレストもあり、広めの円形座面が立ち座りしやすいモデルです。平らに見える座面ですが、緩やかな曲面のしっかりしたクッションが入っています」(青山さん)
【デザイン性】カジュアルな場所にもなじむ
金属のメカの露出が多いデザインはビジネス感が強く、空間から浮いてしまうことも。オフィスのオープンスペースや在宅ワーク時のリビングで使うイスには、インテリアになじむデザインが求められます。
「カジュアルな場で使うワークチェアーは、ワントーンのカラーリングが人気です。『パロ』の背もたれは、耐久性を高めるため樹脂と金属でつくられていますが、素材が違っても色味が同じになるよう丁寧に調整しています。機械部が露出しすぎないよう、他のイスよりレバーを内側に移すなど、細かな工夫もされているんです」
【メンテナンス性】難しいお手入れは不要
在宅ワークで使うイスは自分でメンテナンスすることになるため、お手入れのしやすさも大きなポイントです。
「コーヒーなどをこぼしたとき、『パロ』なら座面を取り外し、いっそ別の色に交換して気分転換することも可能。エラストマーでできている『ハグニット』は、水拭きして清潔に保てます」(青山さん)
上記機能を搭載したおすすめのチェアー
「何も考えなくても使いこなせる」イスを目指して
左)新作の『ハグニット』
右)通常右側のみの操作レバーを左側にも設置
多彩な機能が盛り込まれたコクヨのチェアー。フル活用するには、自分の身体に合わせた調節が重要です。作業の内容によって、ランバーサポートやアームレスト、座面の位置を調節することで、最もよい座り姿勢がつくれます。
「でも、機能が多すぎると自分で調節しきれないのは仕方ないもの。そこでコクヨのイスの開発チームでは『何も考えなくても使いこなせる』ことも重視しています。背もたれを倒すために必要な反力は、体重を感知して自動で調節。操作レバーも、感覚的に使いこなせるものばかりです。ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)で複数の人がひとつのイスを共用する場合、常に細かな調節をするのも現実的ではありません。だからこそ、何も考えなくても使いこなせるようにすることで、全員に寄り添えるイスを目指しているんです」(青山さん)
新作の『ハグニット』では、インクルーシブデザインにも力を入れています。
「四肢にハンディキャップのある方へのヒアリングを通じて、これまで右にしかなかった座面昇降の操作レバーを左にも設置しました。また、イスを引き寄せたり持ち上げたりしやすいよう、座面裏に溝も入れています。ちょっとした工夫なのですが、ぐっと使いやすくなる方がいるはず。コクヨのチェアーは、そうした“気の利くポイント”がいっぱい盛り込まれているんです」(青山さん)
イスは、働く身体を支えてくれる最重要アイテム。働き方や悩みに合わせたチェアーを選んで、最適なワークスタイルを整えましょう!