『WORK TREND REPORT 2026』発刊!働き方の未来を描くコクヨの取り組み

『WORK TREND REPORT 2026』発刊!働き方の未来を描くコクヨの取り組み

コクヨはこのたび、リサーチレポート『WORK TREND REPORT 2026』を発刊しました。

これまで30年以上にわたり、最新の働き方とオフィスを研究し発信し続けているコクヨの、新たな取り組みをご紹介します。

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Profile

ワークスタイル研究所

2016年設立。働き方を問い、実践するコクヨのThink and Do Tank(シンク アンド ドゥ タンク)として、個人や組織を取り巻く「はたらく、くらす、まなぶ」をリサーチし、働き方の今とこれからを世の中へ発信している。

山下 正太郎

山下 正太郎

コクヨ株式会社 / ヨコク研究所 所長 / ワークスタイル研究所 所長 / WORKSIGHT 編集長

京都工芸繊維大学 特任准教授(2019-)、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート ヘレン・ハムリン・センター・フォー・デザイン 客員研究員(2016-17)
2020年、黒鳥社とのメディアリサーチユニット/メディア「コクヨ野外学習センター」を発足。2022年、オルタナティブな社会をリサーチ&デザインする「ヨコク研究所」を立ち上げる。

コクヨによるはじめてのトレンドレポート

WORK TREND REPORT 2026

『WORK TREND REPORT 2026』は、コクヨ ワークスタイル研究所が編集する、初めてのトレンドレポートです。

トレンドレポートとは、一般的には特定の業界や市場の動向を分析し、未来予測を伝える報告書と位置づけられています。しかし、編集主幹であるコクヨワークスタイル研究所の山下正太郎は、予測が当たるかどうかはさほど重要ではなく、「次の議論を始めるための地図」のような存在として当レポートを活用してほしいと、先ごろ行われた発刊記念セミナーで語りました。

本レポートは、国内外の膨大な情報ソースを横断的に分析し、現在観測されている大きな変化を伝えるMEGASHIFT(メガシフト)、その変化を7つの分野に分けて紹介するTRENDS(トレンズ)という2部構成で編集されています。

第1部の「MEGASHIFT」では、「総管理者社会 AIが拡張する『自己経営』の時代」と題し、生成AIがもたらす組織への影響を、ワーカーが得るもの・失うものの両面から読み解き、新たな働き方の地平を切り拓く問いを導き出していきます。

さらに第2部の「TRENDS」では、いま起こりつつある新たな潮流を以下の7分野に分けて紹介しています。

1. Human-AI Collaboration AIは新たな「チームメイト」
2. Redesigning Organizations & Careers 組織とキャリアを再想像せよ
3. Learning-Work Integration 仕事と学びが溶け合っていく
4. Humanity & Happiness 人間性・幸福という新たな指標
5. Hospitality-Centered Workplaces オフィス戦略としてのホスピタリティ
6. Adaptive & Sustainable Urban Integration 新しい働き方が都市を変えていく
7. Integrated Governance & Trust 統合的ガバナンスと信頼の再構築

これら7分野でテクノロジー、組織、都市、倫理の重要テーマを網羅しているのが、本レポートの特徴的な点です。さらに各分野について、「顕在化しつつある具体的な兆し(PULSE)」「今後想定される課題(REALITY CHECK)」「見落としがちな論点(BLIND SPOT)」「理解を深めるための必読書(FURTHER READS)」という4つの視点から多角的に分析しています。

AIと働くのが当たり前の時代に何が起こる?

『WORK TREND REPORT 2026』は、未来のワークとライフに影響する潮流について、どのように分析しているのでしょうか。発刊記念セミナーにおける山下のプレゼンテーションをもとに、TRENDSの1つめ「Human-AI Collaboration AIは新たな『チームメイト』」の概要をご紹介します。

山下のプレゼンテーション

「Human-AI Collaboration AIは新たな『チームメイト』」では、PULSEとして以下の8つのトピックを紹介しています。

トピック

1. 「AI副操縦士」が標準装備に
2. 「AIオペレーティングシステム」の到来
3. 人間の役割は「上位能力」へ
4. 「ゼネラリスト」の逆襲
5. 「マネージャー・ギーク」の台頭
6. 「エントリーレベル職」の死
7. 「マイクロエンタープライズ」の興隆
8. ワークプレイスデザインは設計から「最適化」へ

AIは人間の業務と切り離された存在ではなく、常に隣りにいる存在。この前提のもとに、いま、ホワイトカラーの業務が再設計されつつあります。やがてAIが企業の意思決定までを行うようになると、業務の自動化によってエントリーレベルの社員、いわゆる新人の仕事がごっそりなくなってしまうことが予想されます。

続いてREALITY CHECKのブロックでは、こうした潮流が実際に職場に入ってきたときに生じ得る課題について考察しています。たとえば、一口にAIと言っても、いままで人間が行ってきた業務をそのままAIに置き換えればいいわけではありません。人間が担うべき仕事と、AIで自動化できることの見極めは難しく、実現にはかなりの人員や予算が必要になることが予想されます。

さらに、見落とされがちな論点をBLIND SPOTのパートで挙げています。たとえば、生成AIのビジネスモデル自体の脆弱さや、効率化のみを目的にAIを導入した企業はあまり成果を出せていないという事実などです。

『WORK TREND REPORT 2026』では、他の6つの潮流についても、こうした多角的な分析・考察を行っています。続きはぜひ、本書をお読みください。

なお、発刊記念セミナーの第2部では、レポートの編集パートナーである株式会社黒鳥社の若林恵さんと山下との対談が行われ、レポート発刊の背景や、編集の過程で議論されたことなどが語られました。詳細は下のイベントレポートをご覧ください。

ワークスタイル研究所とは?

『WORK TREND REPORT 2026』を編集したワークスタイル研究所とは、どのような組織なのでしょうか。

コクヨは、1986年に「オフィス研究所」を設立して以来、新しいオフィスやワークスタイルのあり方を研究し、書籍や自社メディアを通じて情報発信し続けてきました。その流れを受け継いで2016年に設立されたのが、ワークスタイル研究所です。2022年には、未来社会のオルタナティブを研究/実践する、リサーチ&デザインラボ「ヨコク研究所」の一部として生まれ変わり、研究分野を拡大しながら活動を続けています。

ここからは、ワークスタイル研究所の代表的な2つのプロジェクトをご紹介します。

WORK VIEW

WORK VIEW

『WORK VIEW』は、国内ワーカーの意識や行動を定点観測し、働く人びとの「振る舞い」と「感情」を読み解くワーク・エクスペリエンス・レポートです。

2021年の「ポストパンデミックの仕事観」に始まり、「はたらきがいを生むチームカルチャー」「内向化するワーカーのゆくえ」「職場マナーの現在地」「職場の食が満たすもの」といったテーマで年に1回発行してきました。各レポートは、コクヨのWebサイトからダウンロードすることができます。

Global Workplace Review

Global Workplace Review

『Global Workplace Review』は、先駆的・独創的なワークプレイス事例を特集する、年2回発行の書籍です。

国内外のオフィス、コワーキングスペース、公共空間、都市、をリサーチの領域とし、グローバル視点でこれからの働く場のあり方を考えます。

未来のワークとライフを追求し続ける

コクヨは「自由な個人」と「協調的なつながり」とが共に成り立ち、誰もがいきいきと暮らす「自律協働社会」の実現を目指しています。

AIの台頭などで労働環境が劇的に変化する現在、私たちの働き方や暮らし方に求められるものも、急速に変わり続けています。未来を予測するだけでなく自分たちのありたい未来を描くために、今後も私たちは研究結果を発信し、社会を刺激し続けていきます。