職場での孤立と、幸福への実践を紐解く一冊『なぜ、みんなで働いているのに孤独なのか』を11月4日に発売

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コクヨ・We-Being Projectより初出版、京都大学・内田教授の解説も収録

2026年11月02日

コクヨ株式会社(本社:大阪市/社長:黒田英邦)は、当社ワークスタイル研究所所長の田中康寛が執筆した書籍『なぜ、みんなで働いているのに孤独なのか We-Being――幸福は私たちの「あいだ」に宿る』(発行:ニューズピックス)を、11月4日(水)から全国の書店・ECサイトにて発売します。

書籍『なぜ、みんなで働いているのに孤独なのか We-Being――幸福は私たちの「あいだ」に宿る』

『なぜ、みんなで働いているのに孤独なのか We-Being――幸福は私たちの「あいだ」に宿る』は、当社が2022年から京都大学・人と社会の未来研究院の内田由紀子教授と進めてきた共同研究をもとに、9か国・6,569人への調査から見えてきた日本の職場の孤立と、つながりを結び直すための実践をまとめた、We-Being Project(ウィービーイング プロジェクト)初の書籍です。

1.『なぜ、みんなで働いているのに孤独なのか We-Being――幸福は私たちの「あいだ」に宿る』について

コクヨと京都大学が2025年に実施した「職場の協調的幸福感に関する9カ国調査」では、社内で気軽に相談できる同僚の数が、日本は平均2.0人と9カ国のなかで最も少なく、相談できる同僚が1人もいないと答えた人も約2割にのぼりました。

本書は、この孤立の背景にある「遠慮」に目を向けます。迷惑をかけたくない、負担に思われたくないという思いやりが、人と人のあいだに見えない衝立をつくっているのではないか。そのうえで、幸福は人と人、人と場の「あいだ」に生まれるという視点に立ち、その状態を「We-Being」と呼んで考察を進めます。We-Beingは、人や場への好奇心を通して調和し、その協調関係を支えに自律的に行動できる状態を指し、「わかちあう幸せ」「なじむ幸せ」「ひとなみの幸せ」の3つで構成されます。

第1部「わかちあわない職場」では、国際比較データをもとに、日本の職場が抱える5つの緊張関係を読み解きます。社外活動と社内コミュニティ、自律と協調、孤立と孤高、若手とミドル、利己と利他です。たとえば年代別の分析では、日本と韓国で、30代から40代にかけてWe-Beingがいったん沈み、その後に回復する「ミドルの谷」型の傾向が見られました。第4章では、この時期に重なる管理職のつらさを、支援を与えるばかりで受け取る機会の乏しい役割の構造から論じています。

第2部「遠慮し合う関係のほぐし方」では、地域や近所、組織、そして他者を通して見つめ直す自分自身へと視点を移しながら、関係を結び直す実践を紹介します。取り上げるのは、100人カイギ、タニモク、京セラの社内イベント、新宿のど自慢大会など、「集まる言い訳」を取り戻してきた取り組みです。遠慮をなくすのではなく、遠慮があってもつながれる仕組みを職場にどう用意するか。明日の職場から試せる視点と方法を具体的に示しています。

巻末には、共同研究者である内田由紀子教授による解説を収録しています。 職場の人間関係や規範に疑問を抱いている方や、人事や総務、経営企画、管理職など組織と職場づくりに携わる方に向けた一冊です。ぜひご一読ください。

〈目次〉
第1部 わかちあわない職場
 第1章 社外活動と社内コミュニティ――なぜ、日本人はわかちあわないのか
 第2章 自律と協調――なぜ、日本社会は同調圧力が働きやすいのか
 第3章 孤立と孤高――迷惑をかけないことの代償
 第4章 若手とミドル――なぜ、30代、40代の管理職はこんなにつらいのか
 第5章 利己と利他――日本人は他者に冷たいのか
第2部 遠慮し合う関係のほぐし方
 第6章 地域とつながる、近所とつながる――知らない人とどうやって知り合うか
 第7章 組織のなかでつながり直す――「誘い合って行く」という楽しみ
 第8章 他者の助けを借りて自己とつながる――もし私があなただったら

2.書籍概要

書名:『なぜ、みんなで働いているのに孤独なのか We-Being――幸福は私たちの「あいだ」に宿る』
著者:田中康寛(コクヨ ワークスタイル研究所 所長)
解説:内田由紀子(京都大学 人と社会の未来研究院 院長・教授)
ISBN:978-4-910487-06-9
装幀・本文デザイン:HOLON
発売日:2026年11月4日(水)
発行:ニューズピックス(運営会社:株式会社ユーザベース)
判型:四六判(並製)/192頁
定価:1,800円+税

ご購入はこちらから。
https://www.amazon.co.jp/dp/4910487069

3.著者・解説者プロフィール

田中康寛(たなか・やすひろ)

コクヨ株式会社 ワークスタイル研究所所長、ヨコク研究所研究員。2013年コクヨ入社。オフィス家具の商品企画・マーケティングを経て、2016年より働き方と未来社会のリサーチに従事。京都大学との共同研究を土台に、幸せを「わたしたち」から捉えなおす「We-Beingプロジェクト」を立ち上げ、国際比較調査から商品開発、職場のコンサルティングまでを行う。延べ2万人の仕事観を定点観測する国内統計レポート『WORK VIEW』編集責任、世界のワークプレイスの最前線を取材する『Global Workplace Review』編集長。



内田由紀子(うちだ・ゆきこ)

京都大学 人と社会の未来研究院 院長・教授。京都大学教育学部、大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。専門は文化心理学・社会心理学。ミシガン大学、スタンフォード大学の客員研究員等を経て、2008年より京都大学の教員として研究活動に従事、2019年より教授、2023年より研究院長。国際的な研究活動とともに、内閣府における幸福度に関する研究会委員(2010〜2013年)、文部科学省中央教育審議会委員(2021年より)などを務め、日本のウェルビーイング政策にも携わる。近著に『日本人の幸せ ウェルビーイングの国際比較』(中公新書)、『これからの幸福について 文化的幸福観のすすめ』(新曜社)などがある。

【参考】

・We-Being Project

コクヨが京都大学・内田由紀子教授との共同研究をもとに、2026年9月に公開したプロジェクトです。幸せのありかを人と人、人と場との関係、すなわち「あいだ」に見出すウェルビーイングの指標「We-Being」を提唱し、その社会実装をめざしています。研究者や実践者など30人へのインタビュー「30VOICES」、専門家を招いた研究会「We-Being Dialogue」、ポッドキャスト「We-Being Radio」などを通じて探求を続けています。
https://we-being.net/



・コクヨ ワークスタイル研究所

ワークスタイル研究所は、2016年に設立した働き方を問い、実践するコクヨのThink and Do Tank(シンク アンド ドゥ タンク)です。個人や組織を取り巻く「はたらく、くらす、まなぶ」をリサーチし、働き方の今とこれからを世の中へ発信していきます。
https://workstyle-research.com/



・ヨコク研究所

未来社会のオルタナティブを研究/実践する、コクヨ株式会社のリサーチ&デザインラボ。パーパスである「ワクワクする未来のワークとライフをヨコクする。」をキーワードとして掲げ、リサーチ、エンパワメント、プロトタイピングを主軸とした活動を展開し、会社の指針となる未来シナリオを更新すると共に、発信によってできたファンやコミュニティの中で新たな社会像をつくり上げます。
https://yokoku.kokuyo.co.jp/




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