働き方用語辞典 「エージェンティック・コマース」
エージェンティック・コマース
AIエージェントが、商品の検索・比較・購入を自律的に代行するEC形態のこと
「エージェンティック・コマース」とは、AIエージェントが、ユーザーの指示や行動履歴、好みを基盤に意図を理解し、商品の検索・提案・比較・購入といった購買行動を代行するECの仕組みを指します。「AIショッピングアシスタント」や「エージェントコマース」「ショッピングエージェント」とも呼ばれます。従来のECはユーザーが主体的に検索し、比較して決済を行うプロセスで、AIはおすすめや絞り込み検索などの商品を提示するだけでした。一方で、エージェンティック・コマースは、AIがユーザーの代わりに購買の一連の操作を行うのが特徴です。
「来月パリに行きたいから、飛行機とホテルを手配して」
「いつも着ているブランドの夏の新作のTシャツを最安値で買いたい」
「来週の研修に必要な備品を予算5万円以内で揃えて」
AIに対話形式で指示をすると、AIが複数のサイトを横断して価格や仕様、レビュー、過去の購買履歴、在庫状況などを参考に最適な選択肢を提案します。その後、ユーザーの承認を得て決済を完了し、場合によっては配送手配まで行います。
■エージェンティック・コマースのメリット ―消費者側
・購買に対する時間や負担の軽減
ECサイトのログインや検索、比較、届け先・クレジットカード番号の入力など、一連の作業にかかる時間や労力、比較や選ぶストレスを軽減することができる。
―企業側
・コンバージョン率の向上
最短で購買が完了するため、サイトからの離脱を低減し、コンバージョン率の向上が期待できる。
・顧客満足度の向上
行動履歴や対話内容などのデータを活用してCRM戦略を最適化することで、顧客ロイヤリティが高まり、再購入率やLTV(顧客生涯価値)の向上につながる。
■エージェンティック・コマースの課題
・不正確さ
不適切な指示や学習データ不足により、提案精度が低い可能性がある。
・セキュリティリスク
クレジットカードや個人情報データなどの情報漏洩や不正アクセスといったセキュリティリスクを伴う。
現在、アメリカや中国では導入が始まっており、今後日本での展開も加速することが予想されています。AIエージェントに選ばれるためには、商品データを整備することが大切です。スペックの正確性や価格の妥当性、在庫状況、カテゴリの明確化など、正確で豊富なデータを提供することで、競争力を高めることができます。
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