働き方用語辞典 「BANI」

執筆:コクヨコラム編集部

働き方用語辞典「BANI」

BANI

急激なテクノロジーの発展・社会変化などに伴う不安定で混沌とした状況

「BANI(バニ)」とは、技術の急速な進化や急激な社会の変化による不安定さや不確実性、混沌など、現代社会が直面する課題を表した概念です。BANIは、Brittle(脆弱さ)、Anxious(不安)、Non-Linear(非線形)、Incomprehensible(不可解さ)の4単語の頭文字を組み合わせた造語で、2017年にアメリカの未来学者ジャメイ・カシオにより提唱されました。

これまで、「不安定な社会情勢や環境の変化、予測しにくく複雑な状態を」を表現する際には「VUCA(ブーカ)」が広く使われてきました。しかし、提唱されてから数十年経ったVUCAでは、パンデミックや著しいテクノロジーの発展などによる混沌、不安定さなどの説明が不十分であることから、コロナ禍をを経た現在はBANIが多く使われます。

VUCAは、客観的な環境や状況を表しているのに対し、BANIは、主観的な感情を描写し、システムの脆弱性や不安定な要素が強調されています。

■BANIに含まれる4つの単語・概念
・Brittle(脆弱さ)
一見強固に見えるシステムや組織が、予期せず崩壊してまう状況


・Anxious(不安)
 予測不可能な将来への恐れやストレス、不安感が強まっている状況


・Non-linear(非線形)
原因と結果の関係が直線的ではなく、予測不可能な結果を招く可能性がある状況


・Incomprehensible(不可解)
状況や物事が複雑すぎて、全体像を把握しきれない状況


■BANIの時代を乗り越えるための対応策
BANIの提唱者ジャメイ・カシオは、BANIの世界をき抜くにために、それぞれの項目で適切な対応を講じる必要があるとしています。


・Brittle(脆弱さ):回復力・レジリエンス、余裕を備える
多様なシステムやシナリオを準備しておくことで、想定外の事態に対応できる


・Anxious(不安):共感と意識を大切にする
他者との信頼関係を強化し、自分自身の強みを理解すると、困難な状況においても不安を軽減することができる


・Non-linear(非線形):状況や文脈を理解し、柔軟性を持つ
複雑な状況を全体的に把握しつつ、環境の変化によって柔軟に適応する能力が重要となる


・Incomprehensible(不可解さ):透明性を確保し、直感を大切にする
透明性を高ることで複雑なシステムを理解しやすくなり、直観力を高めると急激な変化に対して迅速に判断しやすくなる

情報過多や先行きの不透明さ、変化の多さなどが重なり、現代社会は不安が募りやすい環境にあると言えます。生活のなかでマインドフルネスを取り入れるなど、感情をコントロールしストレスや不安感を取り払うことが有効な対処といえ、そうすることでビジネス環境においても冷静に状況を判断し、パフォーマンスを高めることができるでしょう。yougojiten_banner.jpg

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