働き方用語辞典 「インポスター症候群」

働き方用語辞典 「インポスター症候群」

インポスター症候群

周囲から高く評価されているにもかかわらず、
自分は能力不足だと、過小評価してしまう心理状態のこと

「インポスター症候群」とは、周りから成果や能力を評価されても自分自身を過小評価し、「偶然にすぎない」「周りの人のおかげ」と、ネガティブに捉えてしまう心理的傾向や状態のことです。
インポスターとは英語で「詐欺師」を意味し、「詐欺師症候群」と呼ばれることもあります。評価は正当なものでなく、詐欺師のように騙していることが見破られてしまうのではないかという不安を感じてしまいます。インポスター症候群は、職場をはじめ家庭や学校など、日常生活において誰もが発生しうる現象です。

インポスター症候群は、1978年に心理学者のポーリン・R・クランスとスザンヌ・A・アイムスによって提唱されました。高い功績を収める150名の女性を対象に調査したところ、多くの女性が成功しても周りの人を騙しているようで不安を感じているということがわかりました。

当初は、女性に多い傾向であると考えられていましたが、その後、性別に関わらず男女共に発生する症状であることが明らかになっています。一方で日本では、男性主導の組織構造や社会的習慣、性差による認知の違いを背景に、女性の方がインポスター症候群に陥りやすいとされています。
■インポスター症候群の特徴
・自己肯定感の低さ
自分に自信がなく過小評価してしまうことから、自身の成功や能力に対して、運や周囲によるものだと思い込み、褒められると不安を感じたり、否定する傾向がある。

・チャレンジを避ける
実績を積んでも自分の実力ではないと思い込み、自分の能力では周りの期待に応えることができないと考えるため、失敗を恐れ新しいことへ挑戦しようとしない。

・成功に対する不安感
成果を上げる度に、等身大の自分と周りからの評価とのギャップを感じ、不安感を抱いてしまうだけでなく、成功し続けなければいけないというプレッシャーを受けてしまう。

■インポスター症候群の具体例
・今のポジションは、自分にふさわしくないと感じている
・うまくいかなかったときは、自分の実力不足のせいだと思う
・何かを任されると、失敗を恐れ、自分は無理だと考える
・自分は無能で、たいしたことない人間だと考える
・自分に自信がなく、他の人の方がうまくできると思う
インポスター症候群は、放っておくとネガティブな心理的傾向が強くなり、仕事にも悪影響を及ぼす可能性があります。人から褒められることを素直に受け入れる、物事をプラスに考えるようにする、頑張っている自分を受容するなど、自身を客観視し普段の行動や考え方を見直すことが大切です。また、信頼できる上司や同僚に1on1ミーティングを通して相談すると、心の整理ができ、物事を肯定的に捉えることができるでしょう。

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