サステナビリティマネジメント

社会価値と経済価値の両立/取り組み

未来のヨコク

未来のヨコク 2024

CASE

既存ビルの再生収益化プロジェクト(空きビルの空間バリューアップ)

コクヨは、自らの社会における役割を「WORK & LIFE STYLE Company」と定義し、文具や家具にとらわれることなく事業領域の拡張を推進しています。ファニチャー事業では、「第4次中期経営計画 Unite for Growth 2027」において、強みを活かした事業領域拡張と既存事業とのシナジーを高めることを方針に掲げています。その一つが、オフィスの家具・什器・内装を中心とする価値提供ノウハウの活用を通じた「空間バリューアップ」です。空間バリューアップとは社会に求められる用途を取り入れ事業性も担保するリノベーションです。その一例として、2012年に渋谷ヒカリエに開業したメンバー制ワークラウンジの「Creative Lounge MOV」、2023年に東京・戸越で開業した社員寮をリノベーションしたシェア型賃貸住宅(コリビング)の「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」があります。

既存事業での空間構築の実績を踏まえ、増加が予想される中小オフィスビルの空室化対策や、建設費高騰により高まりつつある既存建物のバリューアップニーズへ対応するためにアセットバリューアップ推進室を新たに設け、2025年3月に第1号案件として東京都台東区蔵前にある空きビル一棟を取得しました。
今後は、投資目線の不動産企画や建築リノベーションによる再生計画、オープン後の施設の運営モデル構築などを通じて空間のバリューアップを行い、不動産再生事業へと事業領域の拡張を目指します。

プロジェクトの概念図
蔵前の取得ビル Creative Lounge MOV
左:不動産再生事業、第1号案件「MOV Kuramae」 右:「Creative Lounge MOV」

CASE

循環型社会への貢献:「Loopla」を通じたサステナブル素材のオフィス家具への採用を強化

環境への意識が高まりサステナブルな企業姿勢が問われるなか、コクヨはグループ全体として、資源活用・循環に向けた取り組み「SUTENAI CIRCLE(ステナイサークル)」を実施しています。取り組みの一つが、オフィスなどの事業所から使用済みのクリヤーホルダーを、お客様のご負担なく回収、再資源化し、新たな商品に再生する「カウネット」のリサイクルサービス「Loopla(ループラ)」です。「Loopla」を通じて回収した使用済みクリヤーホルダーを再資源化し、オフィスチェアーの素材に採用する取り組みを開始しました。このほかにも、ノートなどの製造工程で発生する端材を活用し、紙糸20%という使用率でオフィス家具に求められる耐久性や物性を備えた張り地「カミカラ」を開発し商品に導入するなど、多様な取り組みを通じて循環型社会の実現に貢献しています。

サステナブル素材のオフィス家具
タスクチェアー「picora livina(ピコラリビナ)」

未来のヨコク 2023

未来のヨコク 2022

Sustainable Academia

社会のWell-being

「障がいを知り、社会のバリアに配慮しながら、イノベーションにつなげよう」をテーマに、トークセッションやワークショップ、展示などさまざまな企画から構成される学びイベントを開催しました。
コクヨ流のインクルーシブデザインのプロセス「HOWS DESIGN」で開発された文具、事務用品、家具などの商品がもつ背景を知り、実際に触れてみる「HOWSのイロハ!?展」をはじめとし、東京大学先端科学技術センター教授の熊谷晋一郎様ほか当事者のみなさんとの体験型ワークショップ、ヘラルボニー様を招いて障がいのある方の視点を学ぶ体験型研修、障がいの有無にかかわらずみなで楽しむボッチャ体験に、約800名の社員が参加しました。
コクヨが目指す社会像を知り、どう活動を実践していくかを学び合う機会となり、88%の参加者が「気づきがあった」と感じています。

イベントの様子
2024年12月
HOWS DESIGNの社内への浸透を目的に開催した「HOWSのイロハ!?」展

循環型社会

資源循環は事業活動とさまざまな部分で密接に関わるため、循環型社会を実現するには、多くの社員が循環型社会とは何かを理解し、自らの業務のなかでなすべきことを実行していく必要があります。そのために2024年は、これまでよりも一歩踏み込み、資源循環の課題を体感し、ビジネスとして持続可能に取り組む方法を考えることをテーマに3つの学びイベントを実施しました。
「循環をビジネス視点で考えよう」では、外部有識者としてECOMMITのCEO川野輝之様をお招きし、コクヨグループの物流小会社の社長とのトークセッションで、何のために、どう資源を循環させていくのかを考えました。そのほかオフィスを飛び出し「産業廃棄物処理の現場を見にいこう」、ワークショップ「循環ビジネスをデザインしよう」の企画を実施し、延べ540名の社員が参加しました。

イベントの様子
2024年10月
ECOMMIT川野氏と物流子会社2社代表のトークセッション(「循環をビジネス視点で考よう」セミナー)

Sustainable lab

「Sustainable lab」は、コクヨグループのマテリアリティにまつわる課題の解決に向けて、社員が自ら企画/実行をする取り組みです。2024年度は、コクヨグループ全体で全9チームが「Well-beingの向上」「循環型社会への貢献」などにつながる課題解決に挑戦し、その成果を発表しました。社員にとって、身近にある課題を認識し「自分ごと」として捉え直すきっかけとなるとともに、関係部門にとっても、改善に向けた新たな気付きの場となりました。

Sustainable lab
2025年3月
社員発のサステナブル実験「Sustainable lab」の成果発表会

社員アンケートの実施

2027年目標である「現業を社会課題解決へつなげていく社員100%」の実現に向けて、社員意識の現状を把握するとともに、今後の施策の参考とするため、サーベイを実施しました。

「自身の業務を通じて社会価値を創出できていると思うか」を問う質問では、41.5%の社員が「そう思う」「どちらかというとそう思う」と回答しています。2027年に100%を達成するための施策を実行していくとともに、意識の浸透状況を把握していくため、今後も継続的なサーベイを実施する予定です。

自分の業務を通じて社会価値を創出できていると思うか
2025年3月実施
※端数処理の関係で、合計が100%にならないことがあります。