ASEANの働き方の
リードを目指す、
シンガポールオフィスのいま

ASEANの働き方のリードを目指す、シンガポールオフィスのいま キービジュアル

シンガポールに“エクスペリエンスラボ”をコンセプトとした新拠点をオープンしました。
この場所にどんな想いを込め、どんな未来を描いているのか。シンガポールにおけるコクヨの“いま”を、担当者の言葉からひもときます。

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2025年11月28日、コクヨはシンガポールに「エクスペリエンスラボ」をコンセプトとした新拠点をオープンしました。2012年に開設したシンガポール支店と、2022年にグループに加わったLamex。これまで別々に運営されてきた両社のオフィスとショールームが、ひとつに統合されました。

この統合は、コクヨがASEAN全体の働き方をリードしていくための、重要な一歩です。 この場所にどんな想いを込め、どんな未来を描いているのか。 オフィスリニューアルを担当した小西さんとKelvinさんにお話を聞きました。

Profile

小西 克行 Profile

小西 克行(こにし・かつゆき)

コクヨ株式会社
グローバルワークプレイス事業本部 ASEAN市場開発部

ファニチャー事業のASEAN統括及びシンガポールの責任者
シンガポールとマレーシアではST事業のサポートも担当。

Kelvin Wu Profile

Kelvin Wu

コクヨ株式会社
グローバルワークプレイス事業本部 シンガポール支店

2012年のシンガポール支店設立時に入社。
現在は管理部門の責任者として、新ショールームを起点としたブランディングを推進。

進化するシンガポール拠点のいま

──現在の体制と事業内容を教えてください

小西さん:シンガポール支店の社員は現在17名。Lamexには3名が在籍しています。

Kelvinさん:2012年の設立当初は、ASEAN域内のマーケティング、家具BtoB販売から始まり、空間構築まで事業を拡大してきました。今でも売上の中心は家具販売ですが、2025年11月の移転を機に、ステーショナリーのリテール事業もスタートしました。

「WORK & LIFE STYLE Companyとしてのコクヨ」を体感してもらうためのブランド発信拠点として位置付けTHE CAMPUS のようにショップをオープンしました。

建物1階にあるステーショナリーショップ

建物1階にあるステーショナリーショップ

ショーケースの様子

Lamex参画で、提案力とスピードが一段階上がった

──2022年にLamexがグループ会社に加わって、何が変わりましたか?

小西さん: 一番の変化は、提案の幅です。日本と海外では好まれる価格帯やデザインが異なります。日本製品だけでは応えきれない場面もありましたが、Lamexのラインナップが加わったことで、より現地ニーズに合った提案ができるようになりました。

──ものづくりの面でのシナジーもあるそうですね

小西さん:コクヨはマレーシアに自社工場を持っていて、物流リードタイムでは競合より優位に立っています。今後はLamexの商品もここで生産することで、短納期でより多くのラインナップを提供できるようになります。今後もマレーシア工場のカスタマイズ力の強化を目指していきます。

インタビューに答える小西とKelvinの様子

──拠点が一緒になることで、どんな効果を期待していますか?

小西さん:お客様情報、マーケット情報、経験を共有できることで、より多くの案件にリーチできるようになります。 また、商品ラインナップの拡充により提案の幅が拡がり、勝率も上がることで、事業成長につながると考えています。

シンガポールが“ASEANビジネスの重要拠点”

──シンガポールのビジネス環境の特徴は?

小西さん:金融やITといったグローバル企業の展開規模はASEAN他国を圧倒しています。アジアに拠点を持つ企業の約46%が、日系・非日系を問わずシンガポールにアジア・パシフィックのHQを構えています。1人当たりのGDPはアジア1位、世界でも4位のトップクラスのビジネス先進国です。シンガポールのHQを攻略できれば周辺国への展開も一気に進むと考えています。

また、シンガポールは昔からデジタル化を推進していて、コロナ禍を機に在宅勤務が日本よりも進んで今や当たり前になっているABW先進国でもあります。

──営業の仕方も日本と違うのでしょうか?

小西さん:日本ではお客様から家具メーカーに直接問い合わせが来ることが多いのですが、マルチナショナルカンパニーは、その流れが違います。まず設計コンサルやプロジェクトマネジメント会社、設計施工会社に話がいきます。 こうした意思決定に影響力を持つ人たちを「案件インフルエンサー」と呼んでおり、彼らへのアプローチが非常に重要になります。

「見る場所」ではなく「体験する場所」へ

──新拠点のコンセプトを教えてください

Kelvinさん:コンセプトは“エクスペリエンスラボ”です。商品を見ていただく場としてだけではなく、未来の働き方、暮らし方を体験できる場になっています。特徴的な4つのエリアを紹介します。

ステーショナリーショップ

①ステーショナリーショップ
一般のお客様にも開放されるエリアで、WORK & LIFE STYLE Companyを目指すコクヨのLIFEの側面を知っていただく場としました。シンガポールの地元の方や海外観光客にも、ブランドをより身近に認知してもらうためのゲートウェイの役割を担います。

プレゼンテーションエリア

②プレゼンテーションエリア
ショールーム内に入ると、最初におもてなしの場としてのラウンジがあります。こちらでお客様に、ゆったりとしたソファやアームチェアのデザインと座り心地を体感していただきます。また、こちらのエリアはワークショップの開催も可能なエリアとなっています。

オフィスカフェ

③オフィスカフェ
ドリンクサービスのおもてなしとともに、カフェチェアのラインアップを体感いただけます。日常より立ち寄っていただける場であり、デザイナーなどコミュニティー内の方々がオープンに利用いただけます。

ライブオフィス

④ライブオフィス
コクヨが推奨する新しいワークスタイルを、自社家具を使って社員がワークすることにより実証する現場を見学いただけます。

──建物にも特徴がありますね

Kelvinさん:建物があるのはアンシャンヒルという20世紀前半に建築されたショップハウス群が特徴的な、文化的遺産と現代的な活気が融合した地区です。ネットワーキングとコラボレーションに適したビジネス中心街の側面もあわせ持ったエリアです。

コクヨのショールーム兼オフィスも1920年に建てられたショップハウスに入居しています。外観はクラシックですが、中では最先端の働き方や家具、素敵な文具を体験できる。そのコントラストを楽しんでほしいですね。

小西さん:ショップハウスを選んだ上での苦労もありました。歴史的価値が高く、政府の規制の厳しい建物だった為、外観も内観も改装するための調整は大変でしたが、妥協せずに良い空間を実現できました。

Kelvinさん:3階建てを活かした設計で、リラックス、フォーマル、コンフィデンシャルなど様々なシーンを体感できます。

ASEANの働き方を、ここから変えていく

──この拠点をどんな場所に育てていきたいですか?

小西さん・Kelvinさん:これで完成、ではなく働き方の変化に合わせて日々進化させていきたいですし、THE CAMPUS のように実験場としても使っていきたいです。これまで日本で培ってきた空間提案力を武器に、シンガポールからASEAN全体の働き方をリードしていきたいと考えています。