働き方用語辞典 「アクティブラーニングスペース」
アクティブラーニングスペース
主体的・協働的な学習や活動を目的とした空間
「アクティブラーニングスペース」とは、学生や生徒の主体的な学習や話し合い、協働作業などを目的とした、能動的な学びの空間です。ディスカッションや発表、打ち合わせなどのグループワークをはじめ、サークル、研究会、イベント、授業、実習など、幅広い目的で利用できます。また、机や椅子、ホワイトボード、プロジェクター、スクリーン、パーテーションなどの設備が揃っており、用途に応じてレイアウトをフレキシブルに変更できるのが特徴です。近年、ビジネスシーンにおいても、「アクティブラーニングスペース」を導入する企業が増えてきています。近年、生徒や学生が能動的に考え学ぶ「アクティブラーニング」が注目されています。従来は、講師や教員が一方的に説明し、受講者や学生が受動的に聞くという学習方法が一般的でした。これに対し現在は、予測不可能な社会の変化や複雑な課題に対応できる力を養う観点から、調査や情報収集、ディスカッション、発表などを通して主体的・協働的に学ぶアクティブラーニングの重要性が一層高まっています。これにより、単なる知識の習得にとどまらず、問題解決能力やコミュニケーション能力、思考力、社会的能力などの汎用的能力の育成が求められています。
また、文部科学省でも平成29年の学習指導要領で「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」を明確に規定され、教育機関においてアクティブラーニングの学習を促すスペースが作られるようになりました。それに伴い、大学をはじめ、幼稚園、小・中・高等学校などの多くの教育機関ではアクティブラーニングの導入が進み、このような学習方法に適したスペースづくりも一層促進されるようになりました。
■アクティブラーニングスペースの主な空間
・グループワーク・議論スペース
ディスカッションやディベート、打ち合わせ、情報共有などの議論を行うスペース。発表の準備やグループワークの際にも活用できる。円卓やつなげたり形を変えたりできる可動式の机など、顔を見渡せて話し合いができるように配置されていることが多い。
・プレゼンテーションスペース
発表やセミナー、講演などを行うスペース。可動式の机や椅子、ホワイトボード、プロジェクター、スクリーン、モニターなど、目的によって位置を変えて利用できる。
・リラックススペース
コミュニケーションや情報交換など、気軽に集まって自由に対話し、協創を目指すスペース。ソファーを配置し、ラウンジのようなリラックスできる雰囲気を醸成することが多い。
・集中スペース
自学習や調査、PC・タブレットの利用など、作業に集中できるスペース。仕切りの設置により、周囲を気にせず、静かに取り組むことができる。
■ビジネスシーンにおけるアクティブラーニングスペース
ビジネス環境においても、市場の急激な変化や複雑な課題に対応するため、社員一人ひとりの自律的な学び(リスキリング)や、部門の垣根を超えたイノベーションの創出が不可欠となっています。これに伴い、従来の「知識を一方的にインプットする受動的な学習」から、社員が能動的・主体的に考え、意見を交わし、協働する研修を取り入れる企業が増加しています。
アクティブラーニングスペースは、専用の部屋を新たに設けなくても、既存のオフィスや共有スペースに家具や設備を整え、工夫することで空間を有効に活用することができます。このような場をデザインすることで、知識の習得や新たな気づきの創出など、組織全体のイノベーションを強力にサポートすることにつながるでしょう。
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