働き方改革の目的と企業の課題ー多様な働き方を「選択できる」環境を作るには?
目次 (読了時間:約5分)
働き方改革を「社員の働きやすさ」と「企業価値の向上」の両方につなげていくためには、どのような視点が必要なのでしょうか。この記事では、日本における働き方改革の現在地と、企業が直面している課題を解決するヒントについて、コクヨの実践事例を交えながらお伝えしていきます。
1.働き方改革とは?
働き方改革の目的と背景
「働き方改革」は、働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革です。
日本が直面する「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」、「働く方々のニーズの多様化」などの課題に対応するためには、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境をつくることが必要です。
働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現することで、成長と分配の好循環を構築し、働く人一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指します。
出典:
<PDF>働き方改革関連法のあらまし (改正労働基準法編) P.2
2020年3月 厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署
2010年代の半ばから政府主導で議論が進み、2018年6月に働き方改革関連法が成立。2019年4月から改正後の労働基準法が順次施行されたことにより、企業には時間外労働の上限規制など罰則付きの義務や、フレックスタイム制の拡充などに対する努力義務が生じました。
働き方改革の主なポイント
1.年次有給休暇の時季指定
法定の年次有給休暇付与日数が10日以上のすべての労働者に対して毎年5日、確実に年次有給休暇を取得させる必要があります。
2.時間外労働の上限制限
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
3.同一労働同一賃金
同一企業で働く正社員と非正規雇用労働者との間に、不合理な待遇差を設けることは禁止されています。
厚生労働省の特設サイトで詳しく解説されているので、チェックしてみてください。
■参考
働き方改革推進支援センター | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
今後の関連法改正の見通し(2026年通常国会は見送り)
現在、以下のようなトピックが挙がっており、2026年夏以降に厚生労働省の労働政策審議会での議論が予定されています。
・連続勤務の上限規制(2週間以上の連続勤務の禁止)
・勤務間インターバル制度の義務化(終業から次の始業までに最低11時間の休息)
・「つながらない権利」のガイドライン策定 など
法改正がいつからの施行になるかなど詳細は見えない状況ですが、企業は、将来的な法改正を見越して対策を行いつつ、政府の動きを注視しておく必要があります。
※2026年8月時点の情報です
■参考
「労働基準関係法制研究会」の報告書を公表します|厚生労働省
日本成長戦略本部/日本成長戦略会議|内閣官房ホームページ
働き方改革の推進をサポートする仕組み
2.働き方改革を推進するメリット・デメリット
メリット:働き方の多様化による企業の魅力向上
働き方改革によって企業の魅力を向上することが、人材の採用や雇用の維持につながり、企業の存続と成長を可能にしていくのです。
デメリット:推進の過程で直面するさまざまな負担や課題
一時的なコストの増加や業務効率の低下
働き方の制度と組織文化のミスマッチ
多様な働き方とオフィス環境のアンマッチ
例)
・オフィス内にオンラインミーティングに適したスペースが少ない
・出社しても座席や会議室が足りないことがある
・フリーアドレスなのに座席周りに私物を置きっぱなしにするなど、固定席のように使われている
・リモートワークが認められているが、セキュリティ上の制約が多くて不便なためあまり使われていない
従業員エンゲージメントの低下
3.多様な働き方を「選択できる」職場環境づくりのヒント
働き方に関する各種制度をきちんと機能させていくためには、経営側と従業員、双方が「働き方」に関する意識を変える「組織文化変革」と、新しい働き方に適した環境を整備する「オフィス改革」を同時に進めていくのがおすすめです。以下、詳しく見ていきましょう。
働き方改革×組織文化変革
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こちらの資料では、コクヨが考える働き方変革、コンサルティング業務やプロジェクトマネジメント業務導入のメリットをご紹介しています。
働き方改革×オフィス改革
柔軟な働き方を可能にする勤務制度の導入とあわせてオフィス改革を実施することで、働き方改革の効果を高めることが期待できます。オフィス移転やオフィスリニューアルのタイミングに合わせて、働き方改革を推進するのも、同様に効果的です。
■参考
オフィス改革 | 内閣官房
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4.働き方改革の企業事例【コクヨ】
コクヨの取り組みの根底には「事業活動の基盤となるのは従業員のクリエイティビティである」という考え方があります。働き方改革は、事業活動の基盤を守り、強化するための取り組みと言ってもよいでしょう。
社員のウェルビーイングと会社の成長をリンクさせる
コクヨ式ハイブリッドワーク
マネジメントの価値観変革
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社内のWell-being
多様な働き方にフィットする、開かれたオフィスを作る
ハイスペックな設備が揃い、多様な人が集まるオフィスならではの新しい体験ができる場所としてオフィスを位置付け、業務効率だけでなく、社員のワークとライフの充実や、クリエイティビティの向上につなげています。
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The CAMPUS
5.働き方改革成功のカギは、組織文化とオフィスにあり
組織の課題や目指す姿は、企業によってそれぞれ異なるため、まずは自社の社員の希望や課題をヒアリングするところから始めてみてはいかがでしょうか。コクヨでは、働き方のデザインを通じてお客様の事業成長を後押しするお手伝いをしています。働き方改革に課題を感じたら、ぜひご相談ください。
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