20社以上のAI推進リーダーが集結!コクヨが共催した交流会の熱量をレポート

20社以上のAI推進リーダーが集結!コクヨが共催した交流会の熱量をレポート

他社と共に学び、刺激し合える場を作りたい——そんな思いから、私たちはAI専門メディア「AIdiver(翔泳社)」と共に、AI推進担当者向けのクローズドな交流会を開催しました。2026年3月19日に開催した第1回では、20社以上・約50名のAI推進リーダーがコクヨ東京品川「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」に集い、業界の壁を超えた情報交換を行いました。私たちが共催として感じたこと、得た気づきをレポートします。

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開催の背景:AI推進は「孤独な戦い」ではなく「チーム戦」で

コクヨは社内の人材育成機関「コクヨアカデミア」の取り組みの一環として、2023年6月にデジタル人材育成・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY(KDA)」を開校しました。「学び+実践」を重視したカリキュラムにより、データやテクノロジーに関する知識の習得と活用を通じて、既存の課題解決を目指しています。

2026年5月時点で延べ修了者数は1,800名を超え、生成AIの実践プログラム「GenAI-Lab(ジェンエーアイ ラボ)」やデータサイエンス実践プログラム「DD-Lab(ディーディー ラボ)」など、社員が実際の業務課題にAIで取り組む場も設けてきました。

しかしながら、AI推進の現場においては「自社だけでは解決しきれない問い」が次々と生まれます。経営層のAIリテラシーをどう上げるか。AI推進担当者が社内で孤立しないためにはどうすべきか。こうした問いに向き合うためには、他社のリアルな実践から学ぶことが不可欠です。

これまでも、他社との情報交換会を積極的に開催し、学び合う場づくりに取り組んできました。そこへAIdiverよりお声がけをいただき、共催という形で今回の交流会が実現しました。

約50名の「AI推進リーダー」が参加

3月19日、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」内のオープンコミュニケーションホール「CORE(コア)」にて、クローズドな交流会を開催しました。AIdiverでつながりのある20社以上から約50名のAI推進リーダーが集まりました。

今回の参加企業(順不同)
コクヨ/LINEヤフー/SBIホールディングス/Trust Base/アフラック生命保険/オイシックス・ラ・大地/ソフトバンク/チューリッヒ保険会社/トヨタコネクティッド/パーソルホールディングス/ライオン/ライフネット生命保険/DeNA AI Link/MIXI/Mizkan Holdings/イトーキ/ワールド/三菱UFJフィナンシャル・グループ/DMM.com/東京電力ホールディングス など

製造・化学・食品・保険・金融・ネット・エンタメ・物流と、業界の幅広さも印象的で、AIdiverというメディアならではのネットワークの広さを実感しました。

前半:業界別パネルディスカッション——リアルな課題が次々と

AI推進と一言で言っても、業界によって共通課題もあれば違いもあります。そこで前半では「保険・金融業界」「ネット・エンタメ業界」のそれぞれのパネルディスカッションを実施し、各社の現在地を赤裸々に語っていただきました。

「保険・金融業界」セッション

「保険・金融業界」セッション

(左より)ライフネット生命保険、三菱UFJフィナンシャル・グループ、チューリッヒ保険会社、アフラック生命保険

最初のセッションは、ライフネット生命保険、三菱UFJフィナンシャル・グループ、チューリッヒ保険会社、アフラック生命保険の4社が登壇。「経営層のAIリテラシーを上げるには?」「どこまでAI-Readyですか?」といったテーマで、リアルな課題やそれらを乗り越えるための取り組みが共有されました。

確実性やセキュリティが厳格に求められる保険・金融業界でも、各社がAIによる事業変革の可能性を積極的に探っている姿が印象的でした。参加していた当社のAI推進チームも、業界は異なりながら「経営層へのAI普及」という共通課題に頷く場面が多くありました。

「ネット・エンタメ業界」セッション

「ネット・エンタメ業界」セッション

(左より)MIXI、DMM.com、LINEヤフー、ソフトバンク、DeNA AI Link

続いてのセッションは、MIXI、DMM.com、LINEヤフー、ソフトバンク、DeNA AI Linkの5社が登壇。「AI組織の実現は可能?」「AIエージェントやツールの開発と運用はどうしていますか?」「AI推進者が足を引っ張っていないか不安。うまい乗り越え方は?」といったトピックスで、表からは見えない苦労話も飛び出しました。

特に「AI推進者が社内でどう立ち回るか」というテーマは、当チームも深く共感できるものでした。社内のコミュニケーション方法、関係者への巻き込み方——こうした「人の課題」はどの業界にも共通することを改めて実感しました。

後半:懇親会で深まった「横のつながり」

セッション後の懇親会では、「あの企業の話をもっと聞きたい!」とその場でつながりにいく参加者の姿が多く見られました。普段はなかなか聞くことができない取り組みの裏側や失敗談が飛び交い、参加していた当チームのメンバーにとっても、多くの発見と学びがありました。

コクヨは今回、場を提供する「ホスト」でもありながら、いち参加者としてその場に加わりました。KDAや事業側のAIに関する取り組みで積み重ねてきた自社のAI推進経験を持ちながら、他社のリアルな課題や工夫と照らし合わせることで、自社の取り組みの相対化ができたことは大きな収穫でした。

参加者から「次回もぜひ参加したい」「こういう場がなかった」という声を多くいただきました。AI推進は、社内だけで完結しない。他社の取り組みを知り、自社の実践にフィードバックする——このサイクルが、AI推進を加速させる力になると実感しています。

「一人ひとりが変革の起点」——コクヨとして、これからも

KDAは、デジタルを強みに、現場の社員が自ら考え、行動を変え、組織のカルチャーを塗り替えていく「ボトムアップ型の変革」を哲学として掲げています。今後も、KDAを通じて「一人ひとりが変革の起点」となる組織文化の醸成を目指すとともに、社会全体のデジタル人材育成に寄与してまいります。

業界を超えた「横のつながり」が、AI推進の壁を越える力になる——今回の交流会は、コクヨにとってもその可能性を改めて実感した場になりました。他社と共に学び、刺激し合える場を、私たちはこれからも積極的につくっていきます。